生徒がもっと学びやすくなる課題とは

高松市の高校では、教科書傍用問題集を活用した学習が広く行われています。中には、試験範囲の問題を「全問」取り組む形式の課題が出されることもあり、生徒の学習習慣づくりに一定の役割を果たしています。

一方で、生徒の学力や理解度には個人差があるため、「全問」に取り組む方式がすべての生徒にとって最適とは限らない場面もあります。数学が得意な生徒にとっては作業的になりやすく、逆に苦手な生徒にとっては時間がかかりすぎてしまうことがあるため、学習効率の観点から課題のあり方を見直す余地があるのではないかと感じています。

実際、真面目に取り組もうとする生徒ほど時間がかかり、睡眠時間を削ってしまうケースも耳にします。生徒の負担が大きくなりすぎると、学習の質よりも「提出すること」が目的化してしまい、本来の理解につながりにくい可能性があります。

課題の出し方にはさまざまな工夫が考えられます。例えば、
- 重要問題を厳選して提示する
- 基礎・標準・発展など、理解度に応じて選べる形式にする
- 生徒自身が必要だと感じる問題を選択できるようにする
といった方法も、生徒の主体性を引き出しつつ、理解を深める助けになるかもしれません。

数学の参考書でも、「理解を伴わない反復は効果が薄い」「自分の理解度に応じた学習が大切」といった考え方が紹介されています。多くの問題をこなすよりも、1問を深く理解する方が力になるという意見もあります。
こうした観点から、課題の形式について改めて考えることは、生徒の学習効果を高めるうえで有意義ではないでしょうか。学校の先生方も熟考された上で課題を出されているため、学校現場の取り組みを否定する意図は全くありませんが、生徒一人ひとりがより良い学習体験を得られるよう、課題のあり方について議論が深まることを願っています。

