学校の先取り授業

 高松市では進学校でも高1,2年を何となく過ごしてしまい、「受験は高3から」「高3生から受験をがんばろう」と思っている生徒が少なくないと聞きます。
 実際、高3生から受験勉強を始めても、まだ教科書内容が終わってないため、まずそれを終わらせねばならず、 高2生で教科書内容を終え、さらにレベルの高い内容を学習している生徒と高3生の1年間でどんどん差がついていきます。 もちろん、圧倒的に地頭がよければこの限りではありませんが、受験のスタートが遅れると自分と同じくらいの地頭の生徒に勝つことは至難の業です。
 教科書内容をいかに早く終わらせるかが勝負を決します。また、高1生のスタートを失敗してしまうと取り返すのが難しくなります。 失った時間はもう戻ってきません。また、教育課程が変わり、人によっては高校の3年間では間に合わないほど学ぶことが増えています。大学入試は高校入試が終わったらすぐに始まっています。
 高校3年間で大学入試やその後の社会で生活していく上で 必要な知識・思考力・判断力を身につけて頂くことに真摯に向き合った結果、当塾のカリキュラムはやや厳しいものとなっています。速いペースについていけないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現役合格(特に国公立大学)するためには 必要なことであり、現役合格する先輩方の多くは塾に通っている方もいない方も公立高校の授業より速いペースで学習しています。
 ただ当塾のカリキュラムをこなして頂けると3年間で見違えるほど賢くなっていることが実感できるはずです。高1生から受験を意識した勉強を始め、高2生で教科書内容を終わらせれば現役合格は難しくありません。

演習と確認テストで思考力を養う

 昨今「講義」はYouTubeなどの動画サイトで視聴することができます。質の高い無料の動画もたくさんあります。そのため学習塾もただ「講義」を見せ、生徒がそれを聞くだけのスタイルではわざわざお金を払って通う意味があるのか疑問に思いますし、どんなに「講義」を聞いても自分で考える習慣がなければ思考力は身につきません。思考力を身につけるには問題を解くなどのアウトプットが必要です。「講義」を聞く、テキストを読むなどのインプットだけでは意味がありません。何時間も勉強しても成績が思わしくない学生の多くは、インプットばかりでアウトプットを行っていないことがほとんどです。
 心有塾では、「講義」は必要最低限のものと考え、「講義」をして終わりではなく、その先のフォローをどれだけするかに重点を置いています。具体的には「講義」の後、「演習」として問題を解いて頂きます。「講義」で聞いたことを踏まえ自分の頭でしっかり考えて問題を解いて頂きます。その際に、疑問に思ったことがあれば質問をして頂き、実際に自分で考えて問題が解けるレベルまでフォロー致します。ただし「演習」はできるまで残ってもらいますし、その日で終わらなければ別日に来て頂き「演習」の続きを行ってもらいます。「講義」を聞くだけの塾に比べれば机に向かう時間が長くなるので、体験授業に来られて音を上げられる方は少なくありません。「お手軽な」塾を望まれている方には合わないと思います。ただ、本気で学んでいきたい方には最大限のフォローをさせて頂きます。
 さらに「講義」後の「演習」だけではなく、毎回「確認テスト」を行います。「講義」の後の「演習」で問題が解けても少し日を置くと解けなくなっているかもしれません。前回の授業で学んだことを「本当に正しく理解しているか」や「自分で問題を考え処理できるか」をチェック致します。 「確認テスト」は当然ながら「講義」や「演習」で扱った問題と全く同じ問題ではありません。 基本的には、大学入試の問題から類題をご用意します。学校の定期試験などやったことがある問題と 同じ問題が出題される試験では点数が取れるが、少しひねられた問題になると全く解けないという状態を防止するため、あえてひねった問題にしています。そして当然ながら「確認テスト」も全問正解するまで終われません。何時間でも考えてもらいます。徹底してここまでのフォローを行っていきます。
 定期試験など目先の試験ではなく、入試までの長い期間で見たときに確固たる力をつけて頂けるような指導を心がけています。

学ぶことの意義を考える

 心有塾では、何回も書いて覚えたり、赤シートで隠して覚えたりする方法は、内容を理解せずただ表面的な知識を詰め込んでいるだけなため推奨していません。その場しのぎの勉強ではなく、本質的な意味を考えようとする姿勢が何より大切です。ちょうど新課程の入試が思考力や判断力を問うものになったことは当塾としては喜ばしいことです。
 これは勉強の仕方に限った話ではありません。「何のために勉強するのかわからない」「自分が何をしたいのかわからない」という学生が、思考力や判断力を問う新課程の入試に対応できるとは思えません。「成績を上げたい」「就職のために大学に行く」という目先の目標ではなく、「なぜ何のために学ぶのか」ということをしっかり考えることが何よりも大切であり、多くの大学が求める学生像でもあります。
 心有塾では、表面的な知識・大学入試のテクニックのようなものを教えるのではなく、物事を深く考察し学ぶことの意義・大切さを理解して頂くことを念頭に置いた指導を行っています。