プログラミング 第1回 タートルグラフィックス
大学入試でもプログラミングが出題されることもあり、中・高校生は日頃からプログラミングに慣れ親しんでおく必要があります。プログラミングには様々な言語がありますが、「なでしこ」が入門には最適かと思います。
理由は、多くの中・高校生が持っているスマホで扱え、インストールも必要ないからスマホの容量も取らない。おまけに日本語でプログラミングが行えるから英語が苦手でも大丈夫。そして何より共通テストの「情報」の試験に対応している点が大きいです。
本ブログでは、中・高校生が「なでしこ」を用いてプログラミングの学習を独学でできるように情報を提供させて頂こうと思っています。ただ、中学数学で習う「方程式」や「関数」の知識を前提としていますので、中学生はある程度数学の学習が進んだ段階でなければわかりにくいかもしれません。
前置きはこのくらいにして、まずは「なでしこ」のサイトにアクセスしてみましょう。検索エンジンで「なでしこ3」「なでしこ プログラミング」などと入力すると「なでしこ」のホームページにアクセスでき、左のようなページが開くと思います。
ページ上部にあるメニューの「簡易エディタ」を選んでください。
下のような画面が表示されます。
では、カメを動かして線を描く『タートルグラフィックス』というものに挑戦してみましょう。
「カメ作成」と入力し、実行ボタンを押します。すると下にカメが現れます。
このとき、「亀作成」「カメさくせい」「カメを作成」「カメ出ろ」などと入力するとエラーになります。適切な文法を使わないとダメです。
次にカメを動かしてみましょう。
続けて「100だけカメ進む」と入力し、実行ボタンを押します。するとカメが前進します。
「100」というのは「100ピクセル」のことです。数字は全角(100)でもいいですが、半角(100)に慣れておいた方がいいですね。「ピクセル」は省略し入力しません。
このとき、「100だけカメが進む」「100だけカメすすむ」「カメ100だけ進む」「100カメ進む」「100だけカメ前進」などと入力するとエラーになります。
次にカメを方向転換させてみましょう。
続けて「90だけカメ右回転」と入力し、実行ボタンを押します。するとカメの頭が右を向きます。
「90」というのは「90度」ことですね。なので「90度だけカメ右回転」「90°だけカメ右回転」と入力してもOKです。
このとき、「90だけカメが右回転」「カメ90だけ右回転」「90だけカメ右向く」などはエラーになります。
当然ですが、左回転もできます。
ちなみにカメは後退もできます。
例えば、「150だけカメ戻る」と入力し実行ボタンを押すと、カメが150ピクセル後ろに下がります。
今までのことを用いると
このように正三角形なども描けます。
しかし、カメが邪魔で三角形がよく見えませんね。
それに「120だけカメ右回転」「200だけカメ進む」をそれぞれ2回入力しているのでやや面倒ですね。
カメを消したり、同じ命令を繰り返す場合は次のように入力すればOKです。
カメを消したいときは「カメ非表示」と入力します。一番最後の行に入力しても大丈夫です。
繰り返すときは「〇回繰り返す」(繰り返す内容)「ここまで」のセットを使います。
実は「繰り返す」を省略して「〇回」(繰り返す内容)「ここまで」でもOKです。
「2回繰り返す」の前に改行していますが、見やすくしただけで改行は特に必要ありません。
では、問題です。
左の図のようになるにはどのように入力したらよいでしょうか?繰り返しの命令も使ってください。
1つの角度が何度になるか、何度回転させればいいか、計算して求めないといけませんね。
中学生には少し難しいかもしれませんが、高校生には楽勝ですね。たぶん。
最後に、保存しておきたいものは「保存」ボタンを押して名前をつけて保存しておきましょう。同じような命令をまた入力するのは面倒ですので。あと、名前はちゃんとつけておきましょう。どれだかわからなくなりますので。
それと、なでしこを使ったブラウザ(おそらくSafariやChromeなど)を初期化してしまうと保存したものは消えてしまうので注意ですね。