プログラミング 第2回 変数と計算規則①

まずは前回の問題の解答です。


入力の仕方も1つではないので、綺麗な星が書けていたらOKですよ。

今回学ぶこと

「変数」とは

四則計算、累乗の入力の方法

四捨五入、切上げ、切下げの方法

それでは、今回は「変数」について学習していきます。数学では$x$とか$y$とかを変数として扱いますよね。
一見難しそうですが、そんなことはありません。さっそく「変数」とはどういうものかみていきましょう。

$x=2$とする。$y=x+3$が成り立つときに$y$の値を求めよ。
この問題をなでしこを使って解いてみます。入力した後に「実行ボタン」を押すのを忘れずに。


数学的に言うと、$x$は変数で、$y$は$x$の関数ですね。
プログラミングでも同じです。ここでは$x$が「変数」になります。「変数」である$x$の値を変えてやると$y$の値も連動して変わりますね。

$x=2$とする。$y=3x-7$が成り立つときに$y$の値を求めよ。
次はこれをやってみます。


「かける」は2種類の記号があります。「×」と「*」です。「×」の方が身近だと思いますが、半角入力に慣れておいた方がよいので「*」を使うことを推奨します。
ちなみに数学では「×」は省略して「$3x$」と書きますが、プログラミングでは省略できません。

次は割り算の記号を説明します。
$x=6$とする。$y=\frac{1}{2}x+5$が成り立つときに$y$の値を求めよ。


「割る」も2種類あり、「÷」と「/」が使えます。ただ、やはり半角に慣れた方がよいので「/」を推奨します。

割り算のとき割り切れなければ小数で表されます。


ちなみに$y=\frac{1}{3}x$と$y=\frac{x}{3}$はどっちでも同じですね。
そのため、先ほどの例は「y=1/2*x+5」と入力しましたが、「y=x/2+5」と入力してもいいですね。

割り切れないときは四捨五入できたら便利ですよね。四捨五入のやり方は


~を(数字)で小数点四捨五入」と入力します。
(数字)の部分を0とすれば、小数第1位で四捨五入されて整数値で表されます。
(数字)の部分を1とすれば、小数第2位で四捨五入されて小数第1位までで表されます。

切り上げ、切り下げも似たような感じでできます。

細かいことですが、「切り上げ」と入力しても「切上げ」と入力しても正常に作動します。
「切り下げ」「切下げ」も同様。
なでしこは助詞で意味が区切られるので、「小数点切り下げ」と入力すると「で」に引っかかってエラーになります。「り」は助詞じゃないからエラーにならない?
なでしこは助詞で意味を区切るは覚えておきましょう。不要な助詞は入れない。

次は、$2^3$のような累乗の計算にいきます。
$x=2$とする。$y=x^3$が成り立つときに$y$の値を求めよ。


例えば、「$2^3$」は「2^3」と表します。
「$x^3$」は「x^3」ですね。

式を長くしてみます。
$x=-2$とする。$y=\frac{3}{2}x^4+2x^3-6x^2+5$が成り立つときに$y$の値を求めよ。

もちろん変数は2つ以上でも使えます。
$x=-3,y=7$とする。$z=5x^2-6y^2-2x+8y+13$が成り立つときに$z$の値を求めよ。

今まで紹介した計算規則は「変数」を用いなくても使えます。こんな感じで

また、計算順序は数学の計算順序と同じルールが当てはまります。


数学と同じように、「+」「ー」よりも「×」「÷」が優先で、( )の中の計算が一番優先されます。

それでは今日のまとめの練習問題です。

問題

$a=2,b=-3,c=\frac{1}{4}$とする。$x=\frac{2}{3}a^3-\frac{1}{4}b^2+5c^2-\frac{5}{2}a^2b+2bc-\frac{4}{5}$が成り立つときに$x$の値を小数第2位で四捨五入して小数第1位までの値で求めよ。

今回学んだことを使えれば簡単ですね。入力のミスには気をつけましょう。